ラバーシールドベアリングの破損
先日、練習用のTC-01でサーキット走行をしていた際に、センターシャフトに使用していた950ラバーシールドベアリングが破損しました。
前回の走行から、何となく走行ノイズが出ている事は気になっており、色々な個所を調整しては居ましたが、まさかの事態にびっくりしました。と言うのも、ラバーシールドベアリングに絶対の信頼を寄せていたからです。
ベアリングとしての回転性能に関していえば他にもっと良いベアリングがあると思いますが、タミヤ製である事など色々な条件下の中では最も信頼できるベアリングであるという印象があったからに他なりません。
ベアリングが破損してしまった原因についてはわかりませんが、センターシャフトのクリアランスをシム調整の際に追い込みすぎた可能性も考えられるので、今回は若干の余裕をもってくみ上げてみました。
再発防止になればよいのですが・・・
動画内では、少し前の動画で紹介したGフォースから販売しているドライビングウォーマーのレビューも少しだけお話ししました。興味のある方は是非見てみてください。
TC-01のススメ
以前の動画の中でも何度かTC-01に感じた魅力というのをお話していますが、改めて書き残したいと思います。
まず、これまで僕がRCカーとしてイメージしていたシャシーのデザインとは全く違い、斬新かつ革新的なRCカーだと感じ、あえてフォーミュラEをモチーフとしていた事。これまでに無いそれらの新しさが僕をRCカーという趣味に足を進めさせた切っ掛けでした。
RCカーと言えば、良くも悪くも上記写真と同じようなTA08PROに類似したデザインで、これはRCカーとして正常進化の一つの形だという事はこれまでも理解していたつもりだし、実際に所有してみて感じることとして正しい一つの答えだと感じます。
しかし、これまでこの正解に僕自身が魅力を感じてこなかったというのは事実で、その後実際にTA07MSXやTA08PROなど所有してみてもやはり物足りなさを感じています。
さて、話をTC-01に戻します。TC-01というRCカーに対し賛否別れる事も理解した上で、否の話から少しだけ。それはこれまでRCの歴史を経て正常進化してきた過程を知っているRCユーザーからは「異端である」というイメージを抱く可能性もあったかも知れません。例えばインボードサスペンションというデザインがこれまでのRCカーとして大きく成功した事例が無いなど。
発売当初はインボードサスペンションのデザインだったTA06も結果的に倒立サスペンションにデザイン変更されてしまった事例や、インボードサスペンションがRCカーにマッチしていないのかも?という過去の記憶から来る「食わず嫌い」が出やすいシャシーと言えるのかも知れません。
では、賛のほうに目を向けてみたいと思います。このRCカーに魅力を感じた方の多くは、唯一無二のボディデザインにあるのでは?と思います。フォーミュラーカーといえばこれまではF1というのが素直に抱くイメージだと思う中、それをあえて覆しフォーミュラEのデザインを採用したタミヤには、何か考えるものがあったのではないか?と疑ってしまいます。が、この議論はこの場では割愛します。
ちなみにシャシーデザインに魅力を感じ、シャシーありきでRCカーを選ぶという僕の選択は、ある種スレた選び方だと思っています。
シャシーに関して斬新なのはその見た目だけでなく、フォーミュラカーのデザインにあえて四輪駆動を採用した事やフォーミュラEのデザインを重視する事と引き換えにキャンバー調整機能をキャンセルしたシャシーデザインを採用するなど、デチューンとして捉えられかねない事など、チャレンジングな試みをしています。
見た目はできる限り実車に近づけ、RCカーとしての楽しみは四輪駆動で担保する。僕は、これらの点に魅力を感じ、タミヤにしかできない試みだとも感じました。
実際、世界中の高性能なRCカーから1つ選ぶならば、そもそもタミヤのRCカーは選択肢に入ってこないのが現状では無いかと思います。そんなことはきっとタミヤも重々承知のうえで、独自のコンテンツとアイデアで対抗しているのだと理解していますが、TC-01はこれまでタミヤのRCカーを触ってこなかったユーザーやRCカーに興味が無かった層へ向けて、タミヤRCへの扉を開く革新的な架け橋になったのではないか?と僕は感じているわけです。
このTC-01を購入した後の魅力についても少し触れていきましょう。
TC-01というRCカーには、フォーミュラEのボディだけではなく、一般的なツーリングカーと呼ばれるボディも装着できるようになっており、タミヤ独自のコンテンツであるタミグラやタミチャレといった競技において多くのカテゴリーに参加できるようにデザインされているため、楽しみの幅が広いシャシーであるという事に加えてTC-01シャシーとフォーミュラEボディの組み合わせに限定されたタミチャレEクラスというコンテンツが特別に用意されています。このクラスは、パワーソース・シャシー・ボディが限定されている事による公平性の高い競技であり、純粋に初心者ユーザーが上級者とノウハウを比較しやすく、ユーザー間のコミュニケーションツールとしての可能性も高いと感じます。
ただし上記メリットを担保するには、ユーザーが少なくては意味がありません。
今回は僕がTC-01に感じている魅力について書かせて頂きました。TC-01が発売されて1年4ヵ月あまり。サーキットで見かける機会が少し減ってきたと感じる昨今。僕のメインカーとして、皆さんにお勧めし続ける理由を理解していただいたところで締めとさせて頂きます。
タミヤ 軽量スイングシャフト(強化タイプ)
先日動画をアップロードしました、軽量スイングシャフト強化タイプ。タミヤのオプションパーツと言えば青色のアルマイト処理がされているイメージが強いと思いますが、今回のオプションパーツは、タミヤ製としても珍しいシルバーというかオフホワイトというか、あまり見ない着色です。
ゆえに、嫌う方も多いかもしれませんね。
しかしながら、このスイングシャフトは強化されているだけではなく、くみ上げるのに必要な別パーツであるクロススパイダーが通常のタイプと違い90°ずらしてあり、クロススパイダーのピンとシャフトのピンが互い違いになるよう設計してあります。
そんなこと・・・
と侮るなかれ。スイングシャフトは常に高速で回転する回転パーツである為、その回転バランスが走行性能に支障をきたす場合がある為、回転バランスがより均一化されるよう考えられたシャフトなのです。
タミヤの商品説明を見てみると・・・
「ドライブピンとクロススパイダーの取り付け角度を90度ずらし、駆動時の振動を抑えました。」とあります。これは路面からくる振動の事を指すのではなく、スイングシャフト自体が発生させる振動の事。
振動するという事は、そこに振動ロスが発生しているという事なので、軽減できるなら採用しない理由はありません。
という事で今回は軽量スイングシャフトについて書いてみました。
Colombia MK5 1/5RC
読者の方は、一般的なRCカーのスケールを知っていますでしょうか?
僕がハマっているタミヤの電動式RCカーのモデルスケールは実車の約1/10スケールというサイズです。全長が3mの車であればRCにすると全長は30cmという事ですネ。
そんなサイズが主流のRCの中にもビッグスケールという物が存在します。想像しやすい所でいえば、働く車などはビッグスケールのRCとしてデザインされることが多いように思います。実際トラックやショベルカーなどスケールを小さくしてしまう事で細部の表現が難しくなったり、細部にこだわりを持ったユーザー満足度を上げるためにスケールを大きくすると言った傾向があるように思います。
RCカーに置き換えていえば、見栄えはボディとタイヤがメインなので、そこまでスケールの大きさは関係のない部分と言えますが、世界は広い!ヨーロッパを中心にRCカーでも1/5サイズとビッグスケールのRCカーが存在します。
今日はそんなビッグサイズRCカーのご紹介です。
この動画は昨年の11月に公開した動画ですが、イタリアメーカーのColombia MK5という1/5エンジンRCを紹介する動画です。このマシンを入手したのは、以前1/5RCの取り扱いをしていたRCショップの整理をお手伝いした際に在庫として倉庫に眠っていた新品のキットを1台譲っていただきました。
当時の販売価格は、シャーシキットが16万円。コマツゼノアの230RCエンジンが2.6万円。タイヤが4本で1.7万円と非常に高価でしたので、なかなか趣味としてはニッチでユーザーを増やすことが難しかったそうです。
20年ほど倉庫で眠っていたキットでしたが、今回これを走らせるべく部品を集め製作に取り組んでいる過程を動画として残しています。
前回、エンジンをシャーシキットに積み、タイヤを装着するところまで動画にする予定でしたが、MK5のハブに用意した接着済みホイールが装着できないというトラブルが発生し、エンジンを載せたところで終わってしまいました。
今回はしっかり調べて装着できる接着済みホイールをゲットし無事に組付け、塗装してある中古のボディもゲットしフィッティングしましたが、ボディは穴位置が合わずつかないと言う前回のデジャブーが発生しました。
まぁボディは穴位置を調整すればいいだけなのでそれほど問題ではなさそうです。
次回はサーボと受信機を付けていこうと思います。春には走れるようになるといいなぁと思いながらゆるく進めていきたいと思います。
正しいお正月の過ごし方?(ボディ作り)
昨年から、何度も作ろうと思いつつも伸び伸びになっていたフォーミュラEのボディ作り。なぜ重い腰が上がらなかったのか?と言えば、元来制作難易度が高いフォーミュラEボディという事と、裏貼り仕様で作ると決めていたため。
このステッカーを裏貼りすると言う工程が非常に厄介かつ面倒なのだ。まずデザインされたステッカーシートから貼りたいステッカーを切り出し、そのステッカーに透明な両面テープを貼り、そこからまたステッカーを切り出さなければならないので、ステッカーをボディに貼るまでの切り出しを2回行わなくてはならない点や、ボディに貼る際の位置決めを一発で決めなければならない点など工程がやたらと難しくなる。
今回も裏張りに使用した両面テープ?シール?はニトムズの超透明両面接着シート。
これまでBRZのボディでは裏張りで仕上げて来た実績があるものの、ボディの凹凸が少ない箇所や大まかなメインとなるようなステッカーを裏張りして細かいステッカーに関しては表から貼っていた。しかし今回はオール裏張りでの挑戦だ。
ヘルメットは裏張りができないので、こちらは通常通り。なんて楽なんだと思ってしまう。
とは言え裏張りも根気よく続けていれば必ず仕上がる。急いでいるわけでもないし、正月休みの気分転換にコツコツと。
結局裏張りの工程だけで丸一日費やしてしまった。そこからはマスキングをして塗装作業。前回はダークブルーメタリックとイエローの2色だけしか使わなかったが、掛川サーキットで若干見づらい事もあり、白の差し色と黒を追加して4色で塗る事にしたから余計面倒…
しかしながら上手くいった。
若干の滲みやステッカーのズレなどあったが許容の範囲内だと思う。そして今回組み立てにはビスを使わず、ポリカーボネート補強用接着剤を使用して貼り付けて仕上げてみた。ネジの方が簡単だし、しっかりと組めるとは思うが、見た目を重視した結果だ。これまた貼り付ける順番や貼り付け方に難儀した…
真似する方は強力な洗濯バサミを用意して挑んでもらいたい。
最後にボディへの穴あけを施し、TC-01のシャーシに乗せて出来上がり。
白色の練習用ボディはお役御免の引退。これまでレース用として使って来たレッドブルボディは練習用へ。今回作ったボディはレース用として16日の新春タミチャレでデビュー予定。
2022年走り初めはロックウェーブ
2022年の走り初めは、静岡県裾野市にあるロックウェーブさんへ行ってきました。
たま~に行って走らせて頂くサーキットなのですが、TC-01で走るのは2回目。とはいえ前回走ったのは、1パックだけだったためTC-01ではほぼ初めて走るに近いですが、これまでMSXのタミチャレ仕様で走っていたのでコースにはある程度慣れているつもりです。
今回の目的は、アスファルト仕様のTC-01がカーペットコースにどれくらいマッチしたセッティングになっているのか?というのを確認する事です。
それとロックウェーブさんでは、カーペット路面保護のためにタミチャレ仕様車においても指定のグリップ剤塗布を推奨しています(義務ではありませんが、路面を保護するために使用しましょう)
1本目は、今までの経験を元にフロントタイヤのグリップ剤塗布範囲を内側から7割、リアを10割としてスタートしましたが、フロントのグリップが高すぎてリアが巻いてしまいオーバーステア気味。フロントのステフナーを付けてシャーシでアンダーにセッティングするか迷いましたが、フロントタイヤのグリップ剤塗布範囲を変えることにしました。
1本目の反省点を踏まえ、フロントタイヤのグリップ剤塗布範囲を内側から50%として再スタート。これが丁度よく、11秒5までタイムアップする事ができました。
その後は、色々調整をしつつコースに慣れる練習をひたすら行い、ホットコーヒーとじゃがりこでチルしながらRC時間を楽しみ、2時45分~の最後の1パックでタイムアタックを試みます。
結果、自己ベストを更新。
MSXのタイムには0.1秒届きませんでしたが、TC-01のベストタイムを更新する事ができました。大まかな今回のセッティングとして、前後ダンパーオイルはF300番R400番。バネはツーリングショート2のFソフトRハード。トー角はFアウト1°Rイン1°(アクティブトーインは変化なし)
どこのコースでもセッティング変更なしでよく走るので一日操作に集中できるし、チルしながらRCを楽しめるので良い気分転換にもなります。
そんな感じの2022年走り初めでした。